保育士試験の概要 試験の時期や申込方法・受験料などについて解説
試験の時期
保育士の試験は毎年8月上旬に年に1回実施されます。筆記試験が2日間で実技試験は1日の計3日に分けて実施されます。
暑い季節なので慣れない試験を受けると体調を崩してしまう人も多いようですので、体調管理をしっかりとして、万全の態勢で挑むようにしましょう。
また、世間は夏休みですのでイベントなどが開催されている場合は交通状況が悪かったりします。遅れないように早めの行動を心掛けましょう。
申し込み方法
保育士試験の申し込み方法は全国保育士養成協議会より取り寄せを行い、受験の手引きというものをネットや郵送で請求します。
受験の手引きには様々な保育士試験の概要などが記載されていますので、必ず確認するようにしましょう。
また、実務経験の計算方法や記載する書類、実務経験として認められる施設なのかも記載されています。
学校の場合は単位を取得した証明書を貼りつけるところや、卒業証書などを添付するところがあります。
受験料
保育士試験には受験料12900円が必要となります。必ず期日までに支払いをしなければなりませんので、忘れず確実に収めるようにしましょう。
郵便局で支払いをすることになる方が多いので、働いている人は休みの日などに早めに支払うようにしてください。
試験会場
試験会場は各都道府県が指定した施設や会場で行います。多くの場合は大学のキャンパスにて行っています。
大規模都市以外の多くのところでは試験会場は一つになります。遠いところから来る方は泊りがけになる場合もありますので、宿泊施設などもきちんと調べておきましょう。
また、大半では自家用車を止めるところがありませんので、公共交通機関で行く事になります。
試験科目
保育士試験の試験科目は全部で9科目あります。
・保育原理では、基本的な保育の原理について学びます。0歳から3歳までも子供の保育に付いて出題されます。
・教育原理では、3歳以上の子供に対する基本的な教育原理が出題されます。
・社会的養護では、社会的に守られている子ども、その機関などについて出題されます。
・児童家庭福祉では、家庭で過ごす児童について出題されます。近年問題になっている虐待などについてもここから出題されます。
・社会福祉では、保育に関連する社会福祉について出題されます。範囲が広く母子家庭なども出題されます。
・子どもの保健では、子どもがかかりやすい病気や、それに対する対処方法などが出題されます。感染症についても近年は大きな割合で出題されます。
・子どもの食と栄養では、主に子供の食事について、基本的な栄養学について出題されます。
・保育実習理論では、実際に保育を行うにはどのようなことに注意すべきなのか、実践に基づいた問題が出題されます。また、幼稚園教諭の資格を取得している場合は、保育の心理学、教育原理は免除されます。
保育士試験の特徴と出題形式・試験時間について
保育士の試験で特殊なのが、1回の試験で全て合格する必要がないということです。例えば1回目は9科目中8科目合格、翌年は落とした1科目だけ受けられるという受験ができます。
有効期間は3年間ありますので、数科目に絞って何年かに分けて取得する人もたくさんいます。
【出題形式】
出題数は15問前後です。マークシート形式で、5択になっています。
【試験時間】
教育原理と社会的養護は30分で、その他の教科は60分間です。
実技試験
保育士の試験には筆記だけではなく実技の試験もあります。筆記が合格すれば実技の試験を受けることができます。試験は3分野の中から2分野を受験します。「音楽表現」「造形表現」「言語表現」の3つから選択することができます。
また、幼稚園教諭の資格を取得している人は実技は免除です。
保育士の試験の特徴としては、やはり合格科目の翌年の持ち越しができるという点です。1年目に受かったものは翌年は免除されますので、これは他の試験に比べても合格はしやすいかと思います。