保育士が保護者と上手にかかわる方法
保育士にとって、一番大変なこととは、保護者と関わることではないでしょうか。
「子どもは可愛く、いつまでもそばにいたい」そう考える保育士は多いと思います。
しかし、保護者との関わりによって、保育士として働き続けることが困難となる保育士も多く、保護者とのかかわり方で人生が大きく変わってしまうこともあります。
ここでは、保育士が保護者と上手に関わる方法について、ご紹介いたします。
少子化に伴う一人一人に対する親の愛情が多い
少子化に伴い、一人っ子が増加している今日において、親が子どもに当てる愛情は強いことが多いです。
そのため、けが一つにしても、大げさとなってしまうこともあり、現役保育士が頭を抱える原因となります。
しかし、保育士にとっては10人20人とたくさんの子どもを見ている現状の中、目が生き届かないこともあります。そのため、けがやけんかなどは、起こりうる可能性があります。
また、けがをしない保育を行う場合には、子どもたちの自由を奪ってしまうこともあり、子どもたちの成長を押さえつけてしまう可能性も否定できません。
そこで、親と保育士とのコミュニケーションを日々行い、親が何を考えているのか、また保育とはどのようなものなのかということを、伝えていくことで上手に関わっていくことができます。
保育士も、子どもに対する愛情はあり、子どもたちが元気に健やかに育ってほしいという気持ちは、親と同じものになります。
そのため、親と一緒に子どもを育てているということを、親にも理解してもらえるよう関わることが、上手に付き合っていく方法となります。
働きながら子育てをすることの意味
保育園に子どもを預けている母親は、働いていることにより自身で子育てをできない状況となります。
そのこと自体に、母親は後ろ髪を引かれる思いであることも多く、親のイライラや葛藤をぶつける場所がないことも少なくありません。
その結果、保育士にイライラをぶつけ、問題のない保育自体にも文句をつけてしまうこともあります。
そのため、保育士は働きながら子育てをしている母親の気持ちに寄り添い、その意味とは何かということを考えていくことも、上手に関わる方法の一つとなります。
母親は、孤独でありベストをつくし、子育てをしなければならないという葛藤で、日々押しつぶされそうなこともあります。
そのような母親に対して、ただ単に文句を言うというレッテルを張るのではなく、どのような状況なのか相談にのることも、上手に関わる方法の一つとなります。
モンスターペアレントに注意
本当に、日々の子育てで悩み苦しんでいる母親がいる一方で、モンスターペアレントの母親もいます。
何でもないことに対しても、大げさにして暴れたり、叫んでくる方も中にはいます。
そのような場合には、保育士が個別に関わっても解決できないこともあるため、上司と相談し関係性を模索していくことになります。
モンスターなのか、母親の悩みなのか、見極めることはとても難しいことではあります。
しかし、母親が何を言いたく、どうしていきたいのかということを確認できれば、モンスターなのか見極めることもできます。
見極めるためには、まずは日々のコミュニケーションを密に図り、母親のことも理解していくことになります。
親との関係を子どもに向けない
文句を言う母親の子どもに対し、保育士も人間であるため、差別をしてしまうこともあります。
しかし、子どもと母親は別の人格であり、母親から受けたことを、子どもに返すことは決してしてはいけないことになります。
さらに、子どもに対して他の子どもと違う対応をしてしまうことにより、更なるモンスターが表れてしまうこともあります。
そのため、親との関係を子どもに向けず、親は親子どもは子どもという関わりを行うことが、親との関わりを上手に行う方法の一つなります。